ミシンを手に入れて、作るものも決めて、生地を準備して、あとは…そう。
ミシン糸ですね!




全部、糸でしょ。 縫えるでしょ?


たかが糸とか思ったらいかんよ。
糸選びを間違えると、縫いにくかったり、仕上がりがキレイにならんかったりするとよ。


じゃぁ、今日はミシン糸についてやね。
知るとミシン糸選びがラクになるけんね!
ミシン糸の種類はどんなものがある?
スパン糸とフィラメント糸
糸は繊維を集めて作られています。
そしてこの繊維の長さによって糸の呼び名が変わってきます。
短い繊維を使ったもの…スパン糸
柔らかく、初心者の方にも扱いやすい糸です。
有名な「シャッペスパン」はこのタイプですね。
一般的なブロード生地やオックス生地などの生地を縫う時にはこの糸がいいように思います。
長い繊維を使ったもの…フィラメント糸 もしくは テトロン糸
こちらは強度があって糸に光沢があります。
なのでサテン生地やシルクにおすすめです。
素材
生地と同じように、糸にも様々な素材があります。
大きく分類すると綿や麻、絹でできた天然繊維の糸や、ナイロン、ポリエステルでできた合成繊維の糸といった感じです。


初心者の方はとりあえずポリエステルの合成繊維の糸を選べば安心です。
なんとなく天然繊維の糸を選びたくなる気持ちはとてもよくわかります。
が、天然繊維の糸は強度が弱かったりして、初心者の方にはとても扱いづらいんです。
お店にも種類豊富に並んでいるのは合成繊維の糸です。
ミシンの扱いに慣れてきたころに天然繊維の糸を使ってみるのがいいかもしれませんね。
太さ
ミシン糸に表示されている「30」とか「60」といった数字は糸の太さを表しています。
番号が大きくなるほど糸は細く、小さくなるほど糸は太くなります。


伸縮性
伸縮性を持った糸というものもあります。
ニットやジャージ生地など、伸び縮みする生地を縫う場合はこの糸を使いましょう。
伸縮性のない糸で縫ってしまうと、伸ばした時に糸が切れてしまいます。
繊維の長さ × 素材 × 太さ × 伸縮性の有無
の組み合わせで様々な種類がある!!


ね?なんとなくわかってきたやろ?



ミシン糸の選び方
まずはどんな生地を使いたいのか確認しておきましょう。
生地の厚さは?素材は?伸びる?伸びない?
薄手の生地(ハンカチくらいのペラペラ生地)
生地例:ローン、ガーゼ、シフォン、薄手リネン など
→90番の糸
普通の生地(ワイシャツくらいの厚さの生地)
生地例:ブロード、オックス、リネンなど
→60番の糸
厚手の生地(パンツやバッグに使えそうな生地)
生地例:デニム、カツラギ、11号帆布など
→60番より小さい番号の糸(ミシンによって使える糸が違うので確認してください)
伸びる生地
生地例:ニット、ジャージ生地
→ニット用の伸びる糸
生地例はあくまでも例です。
生地の厚さは使われている糸によって同じ名前でも厚みに違いがあります。
また薄手生地を縫う場合でも、ぬいしろ部分など何枚か重ねて縫う場合は30番より60番の糸を使ったほうがいいです。
言ってしまうと…実際に縫ってみないとわからないことがほとんどでもあります。
なので、あくまでも目安として参考にされてくださいね。


色の選び方にもコツがあります。
ミシン糸はぐるぐるとボビンにまかれた状態で売られていますよね。
そうすると色味は実際の色より濃く見えてしまうんです。
なので色を選ぶ際は欲しい色より濃い目の色を選ぶと失敗が少ないですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ミシン糸について簡単にまとめます。
- スパン糸…短い繊維を使ったもので、柔らかく扱いやすい
- フィラメント糸…長い繊維を使ったもので、光沢と強さがある
- 素材には天然素材(綿、麻、絹など)、合成繊維(ナイロン、ポリエステル)が使われる
- 初心者にはポリエステルのスパン糸がおすすめ
- 番号は糸の太さ
20→90 と数字が大きくなるにつれて糸は細くなる - 太さの目安
薄手生地は90番 普通地は60番 厚地は60番より小さい番号のものを - ニット生地には伸縮性のある糸を使う
- 色は欲しいと思う色より少し濃く見えるものを選ぶ
- 糸の太さ、生地の厚さにあった針を選ぶことも忘れずに
慣れてきたらいろんな種類の糸を使ってみるのも楽しいですよ。
ハンドメイドライフが楽しいものとなりますように!