ハンドメイド

接着芯とは?使い方と上手に貼るコツ 

接着芯て手芸初心者の方にとってはあまり馴染みのない代物ですよね。

手芸本に必ずと言っていいほど登場する接着芯ですが、それについてあまり詳しく書かれていなかったりもします。

『接着芯を貼りましょう』

この一言だけじゃ困っちゃいますよね。

接着芯にも色んな種類があって、しかも貼り方にもコツがあります。

上手に貼れなくてイライラ…なんて、あるあるなんです。

 

この記事では接着芯について、接着芯の種類、貼り方のコツをお伝えします。

手芸初心者の方や、接着芯に苦手意識を持たれている方のお役に立てることが出来れば幸いです!

ぜひ参考にされてくださいね。

接着芯の使い方、どんな時に使うの?

接着芯とは布の片面、または両面に糊(接着剤)がついた無地の布のことです。
主に使いたい布の裏に貼って使います。

ではどういう時に使うのでしょうか?

・出来上がり作品にハリを持たせて美しい仕上がりにしたい
・型崩れが心配
・伸びやたるみを防ぎたい
・布に厚みや硬さをプラスして補強したい

こういったお悩み、心配を解消してくれるのが接着芯です。

接着芯を使うことで、作品の仕上がりがグッといいものになります。

 

実際に手芸店やネットショッピングで接着芯を探すと、「どれを選べばいいんだ…」と困った方もいらっしゃるかと思います。
接着芯て種類、厚み本当に様々なんですよね。

接着芯の使い方、種類は?どれを使えばいいの?

接着芯には主に4つのタイプに分かれます。

・不織布(ふしょくふ)タイプ
・織り布(おりぬの)タイプ
・編み布(あみぬの)タイプ
・両面接着芯タイプ

それぞれご説明していきますね。

不織布タイプ

見た目は普通の布とは違い、繊維が絡まったような感じです。

軽くて伸びにくいのが特徴で、バッグや小物類を作る際におすすめです。
縦横を気にしなくていいのでわりと気軽に使える芯ではないでしょうか。

デメリットとして貼りつきが弱い傾向にあるので、貼り付けはしっかりと!

もう少ししっかりさせたいからといって、何枚も重ね貼りするのはおすすめしません。

 

貼り方については後程ご説明しますね。

織り布タイプ

見た目は普通の布のような感じです。
こちらはお洋服を作る際にはとても相性がいいです。

こちらは不織布タイプと違い、縦横の布方向を気にしなければいけません

ただ不織布タイプより接着しやすいので、重ね貼りもできます。

接着芯を貼るのが苦手な方は、この織り布タイプを試してみるのもいいかもしれません

もう少し強度をつけたいなぁ…と思ったときにも重ね貼りすることですぐに修正できますね。

編み布タイプ

こちらはニットのように少し伸び縮みするタイプの接着芯です。
ニット地はもちろんですが、ほかの布にも使えます。

伸びるのでバッグ等の小物にはあまり向かないかもしれません。

実際に貼るときは縮みやすいのであらかじめ少し大きめに切って貼るなど工夫が必要です。

両面接着芯

これはほかの接着芯とは少し使い方が違います。
補強の為…
というよりは生地と生地をシールのようにくっつけたい時に使います。
裾上げやアップリケの時に使うと便利ですよ。

 

接着芯には種類ごとに薄手~厚手と厚みも様々です。
どの厚みのものを使えばいいの?と疑問に思うかと思いますが…

正直これは作品仕上がりイメージによってお好みになります。
この布にはこれ!という決まりはありません。
実際に貼る前に試し貼りをして、決めるのがいいかもしれませんね。

 

「接着芯が苦手!」という声はよく耳にします。

その最大の理由は「上手に貼れないから」ですよね。私もその一人です。

でもちょっとした貼り方のコツをつかむことで接着芯に対する苦手意識がなくなりました。

次はそんな接着芯の貼り方のコツをお教えします。

接着芯をこれから初めて貼るという方は苦手意識を持つ前に、ぜひ知っておいて欲しいです!

貼り方のコツは?

まずは前準備です。

貼りたい布にアイロンがけをしてシワをとっておきましょう。

これとても大事!!
布にシワがついたまま接着芯を貼り付けてしまうと、シワのまま貼りついてしまいます。
こうなったら修復不可能

どうせアイロンを使うので、めんどくさがらずやりましょうね。

 

接着芯はキラキラテカテカしている面を貼りたい布の裏面に置きます。
これを確認しないとアイロンにぺったりくっつきます。
…何度もやらかしました。

 

アイロンは基本、中温・ドライです。

 

普段のアイロンがけとは違って、上からぎゅーーーーっと押さえるようにかけます。
そしてまた場所を変えてぎゅーーーーっと。
10秒くらいですかね。

 

これの繰り返しです。

 

場所を変える際も決してアイロンを滑らさないこと。
シワになっちゃいます。

 

あとは冷めるまで触らずに待ちましょう
くっついてるかなぁと触りたくなる気持ちもわかりますが、触っちゃダメです。
冷める過程で接着芯と布がくっつくので、じっと待ちます。

 

ダメ押しで冷めた後に生地の表からアイロンを当てると、よりしっかりと接着しますよ!

 

もし冷めた後で、まだくっついていない箇所があれば再度アイロンをします。
それでもなかなかくっつかない場合は、アイロンの温度を上げてみたり時間を長くしてみたりしてください。

 

どのくらいでしっかりと接着するかは、布地と接着芯の相性、アイロンによって異なります。
大事な布で失敗しないよう、ぶっつけ本番でなく事前に試し貼りをすると安心ですね。

 

POINT・接着芯を貼る前に生地のシワを取っておく

・接着芯の糊面を確認する

・アイロンは中温・ドライ

・10秒ほど押さえつけて接着する 滑らせるのは厳禁

・冷めるまで触らない

・接着が弱い時は温度と時間を調整する

まとめ

いかがでしたでしょうか。
簡単に接着芯についてまとめてみますね。

・接着芯を使うと仕上がりがよくなる
・薄い生地でバッグなどの強度が必要なものを作る場合は必須
・接着芯は ①不織布 ②織り布 ③編み布 ④両面 と種類がある
・厚みは作品の仕上がりイメージに合わせて使う
・貼る前には貼る布にアイロンがけを!
・アイロンは中温・ドライで、上から押さえつけて貼る
・熱が冷めるまで触らない

少し接着芯への苦手意識やハードルが低くなったら幸いです。
接着芯を味方につけて、満足のいく作品を作りましょう!!