生地

リネンを柔らかくする方法は?リネンとは?水通しはどうする?

せっかく買ったリネン生地が硬いとがっかりですよね。

特にネットで購入する時は触ることが出来ないので、イメージと違ったなんてことがあるかもしれません。

初子
初子
せっかく奮発して買ったのに…

硬いリネン、柔らかくする方法があればうれしいですよね!

ここではリネンが硬い原因とその対処法についてお伝えしようと思います。

また、リネンは魅力がたっぷりの素材なんです!きっと聞いたらリネンが大好きになりますよ。

リネンを柔らかくするには?原因と対処方法

では早速リネンを柔らかくする方法についてです。
リネンが硬いのには理由(原因)があります。
考えられるのは以下の3つではないかなと思われます。

生地に糊(のり)がついているかも

まずはとりあえず水通しをしてみましょう
リネンの水通しのやり方については後でお話しますね。

水通しをしてみたら少し生地がぬるっとした感じがする。
そんな時は生地に糊(のり)がついている可能性があります

ぬるぬるがなくなるまで丁寧に水通ししてみましょう。
糊がとれることでゴワつきがなくなるかもしれません。

初子
初子
私、まだ水通ししてなかった!

糊がついている感じでもなさそう…
そんな場合は?

ラミーリネンじゃないですか?

もしネットで購入した生地であればサイトをもう一度見てみましょう。

素材にラミーリネンって書いてありませんか?

リネンと言っても色々あるんです。
詳しいことは後でまたお話しますね。

その中でもラミーリネンという素材でできたものは、比較的固めの生地になります。

少ししっかりとしたジャケットなどを作るのにはピッタリかもしれませんね。

ラミーリネンでもなさそうだけど?
なんでゴワつくの?
という方は次のお話が当てはまるかもしれませんね。

そもそもリネンとはそういうもの

もしかしたら実際の「リネン」とイメージの「リネン」が違う場合があります。
フレンチリネンハーフリネンといった特別柔らかいリネンを「リネン」とイメージしていたら。

「リネン」と表記されたものを手にした時に「イメージと違う!」ということになるかもしれません。

ラミーリネンを買っちゃってた…
想像してたリネンと違う!!

なんて方もがっかりしないでください!

リネンはとてもとても優れた生地です。

そもそもリネンとはどういった生地なのか。
知ってると知らないのじゃ大違いです。

リネンてどんな生地なのか知りたくないですか?
知ったらきっと、リネンたくさん使いたくなっちゃいますよ。

リネンとは?どんな生地なの?

「リネン」は麻でできた布の一種です。
そう、“一種”というからには麻にも色々な種類があるんです。

ラミー、リネン(亜麻)、ヘンプ、ジュート(黄麻)、マニラ麻、ヘンプ などなど

それぞれどんな麻を使ったものかによって特徴が変わってきます。
麻の中でも亜麻(あま)を使って織られた布を「リネン」というんですね。

ちなみに日本では布の表示で『麻』と表記できるのはリネンとラミーだけだそうです。

リネンの魅力を簡単にご紹介しますね。

リネンは先ほど紹介した麻の中でも最も柔らかく、さらりとした肌触りです。

麻と聞くとなんだかチクチクしそう…なんて思いませんか?
しかし、リネンはチクチクしにくいんです。それは

構成成分のひとつ「ペクチン」がチクチクするのを抑える働きがあるから。

初子
初子
ぺくちん…

ペクチンの働きはもう一つ。
生地についた汚れを繊維の奥に入り込むのを防いでくれるのです。

加えてリネンは水に濡れると生地の強度が増すという性質を持っています。

ということは…

汚れが落ちやすく、もし汚れたとしてもじゃぶじゃぶ洗うことができるんです。
これはお手入れが楽です!!

しかも吸水性が高く、乾きも早い!
夏にリネン素材の服が好まれるにはこういった理由があったのですね。

しかしそんなリネンにもデメリットが一つ…

それはシワになりやすいという点です。

洗濯するとどうしてもシワは避けられません。

じゃぶじゃぶ洗濯できてもアイロンがけしなきゃいけないなんて…めんどうだなぁ。
という声が聞こえてきます。
わかります。私ももちろんアイロンはめんどうです。

ここはもう、シワもリネンの風合いの一つとして楽しんじゃいましょう!
どーしてもシワが気になるようでしたら、アイロン頑張りましょう!

さぁリネンの魅力についてお話しました。

初子
初子
リネンでワンピース作りたくなってきちゃった!

その前に。
リネンを使うには「水通し」というひと手間が不可欠です。
めんどうだからと言って水通しをサボると、もーっとめんどうなことになります。

めんどうな事にならないためにも、次は水通しについてお話したいと思います。

水通しのやり方

麻や綿でできた生地はお洗濯をするとどうしても縮みが出てきてしまいます。
せっかく頑張って作ったお洋服や小物。
お洗濯後に縮んだり歪んだりしたらすごく嫌ですよね

それをなるべく最小限にしよう、というのが水通しです。
お洋服などの形にする前に、生地の段階であらかじめ縮ませとく工程になります。

①リネンが入るようなバケツを用意しましょう。

そして水を張って生地を2~3時間よく浸しておきます。
生地全体がしっかりと浸るようにしましょうね。

②よく絞り、陰干しをします

陰干しをするときはなるべくシワを伸ばしておきましょう。

初子
初子
ちょっとめんどくさそうなんだけど…

私はこの絞りの工程、洗濯機の脱水でやっちゃってます。
ただし、リネンはシワになりやすいので脱水時間は短めに。

もしお洋服を作るつもりなら、今後普通にお洗濯をすることになりますよね。
だったら水通しの段階で洗濯機を使っちゃっても大丈夫なはず!

あ。くれぐれも乾燥機まではかけないでくださいね。
しわっしわになっちゃいます。

それでは水通しの続きです。

③半乾きのタイミングでとりこみ、アイロンがけをします。

アイロンは裏から中温で当てましょう。

表から高温で当ててしまうと生地が傷んでしまうので気を付けてくださいね。
どうしても取れないシワがあるときは軽く湿らせてからアイロンをかけてみてください。

以上が水通しの工程になります。

お天気にも左右されるし、正直めんどうな工程です。
「早く作りたいのに!」という気持ち、すごーくわかります。

でもせっかく作った作品の仕上がりを左右する大事な工程です。

最近は水通しがいらない生地もありますが、リネンなどの天然素材はどうしても縮みやすいです。
ものによっては5%も縮むものもあります
…5%は大きいですよね!!
だって1mのものが95cmまで縮んじゃうってことですから。

水通し、頑張りましょう!

まとめ

いかがでしたか?
リネンのゴワつきの原因、リネンの魅力などをお伝えしました。
少し長くなってしまったので簡単にまとめたいと思います。

  • ゴワ付きの原因
    ①糊がついている → 水通しで落ちるかも
    ②ラミーリネン → 少し硬めの生地、ジャケットや小物に向いている
    ③それがリネンといもの
  • リネンは麻でできた布地の中の一種
  • 麻の中でもリネンは一番柔らかくてさらりとした肌触り
  • 吸水力、乾きやすさはばつぐん
  • 汚れもつきにくく、じゃぶじゃぶ洗濯できる
  • シワがつきやすい

魅力たっぷりのリネン。
少しでも身近に感じてもらえたらうれしいです。
たくさん使ってハンドメイド楽しんでくださいね。

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