帆布って他の生地に比べると明らかに厚みもありますし、家庭用のミシンで縫えるのかとても不安ですよね。
でも帆布を使ってバッグや小物類を自分で手作りしたい!!
この記事ではそういった願望、お悩みを解決するために、帆布を家庭用ミシンで縫うコツや生地の扱い方などをまとめました。
家庭用ミシンしか持っていなくて不安な方のお役にたてれば、と思います♪
帆布の生地は家庭用ミシンで縫える?
結論から言っちゃうと、帆布生地は家庭用ミシンでも縫えます!
ただし「11号の厚みのものに限る」です。
それより厚い8号帆布は正直、家庭用ミシンでは難しいかもしれません。
そしていくつかコツというか気を付けなければいけないことがあります。
針と糸は厚地用のものを
針は16番より太いものを使いましょう。
針は数字が大きいものほど太くなります。
家庭用ミシンによって使うことが出来る針の太さ違うので、説明書で確認をしてください。
14番の普通地用の針では曲がったり折れてしまったりと、とても危険です!
糸も30番より太いものを使いましょう。
ちなみに糸の場合は数字の小さいものほど太くなります。

針・・・16番より番号の大きい針
糸・・・30番より番号の小さい糸
ミシンはゆっくり慎重に
ミシンで縫い進めるときは、ゆっくりゆっくり慎重に進めましょう。
特に何枚も重なった部分は手動で回しながら、慎重すぎるぐらいで。

でもガマンガマン。
家庭用ミシンで帆布を縫う際は、ゆっくりゆっくり進めるのが大事です。
なんとなく家庭用ミシンでも大丈夫そうだな、と感じていただけましたか?
早速作ってみよう!と創作意欲が湧いてきた方もいらっしゃるかと思います。
でも、その前に!
布を扱う際に避けては通れない「水通し」作業。
(水通しについてはこちら「水通しとは?やり方とポイント」をどうぞ)
帆布に関しては、少し他の布より気を付けるべきポイントがあります。
帆布生地に水通しは必要?
そもそも帆布に水通しは必要なのでしょうか。
答えは「必要」です!
水通しは作ったものが洗濯の際に縮んで、ゆがむのを防ぐために行う作業ですよね。
中には作ったバッグは洗うつもりないから必要ない、と思っている方もいらっしゃるかと思います。
帆布を水通しすることのメリット
①色移りを防ぐ
事前に水通しをすることで、摩擦などによる色移りをある程度防ぐことが出来ます。
特に濃い色の帆布生地で水通しをせずにバッグを作ると、使っているときにお洋服に色移りしてしまう可能性大です。
そうなったらホントげんなりしちゃいますよね。
そうならない為にも、水通しはめんどくさがらずに行いましょう。
②生地が柔らかくなる
帆布生地の中にはあらかじめ、ハリを持たせるために糊付け加工がされていているものがあります。
糊がついていると裁断はしやすいのですが、硬さが出るのでミシン作業が難しくなります。
糊を落とすと生地が少し軟らかくなるので、出来ることはやっておきましょう。
帆布生地を水通しする際の注意点
洗濯機での脱水はしない
ブロードやガーゼ生地など、水通し後に洗濯機で脱水される方も多いと思います。
しかし帆布生地を洗濯機で脱水してしまうと、頑固なシワがついてしまう可能性があります。

この頑固なシワ、困ったことに家庭用のアイロンではなかなか取れないことが多いんです。
ですので、後の面倒を防ぐためにも丁寧に手で絞って脱水しましょう。
帆布生地は固いので水通し作業も一苦労ですよね。
そんなときはあらかじめ必要分量を大まかに裁断してから水通しを行うのもおすすめです。
水通しをすると大体10%ほど縮むといわれていますので、あまり小さく裁断しすぎないようにしましょう。
さぁさぁ、これで帆布生地を扱う前準備が出来そうですね。
その前に、そもそも帆布生地がどんな生地なのか知りたくないですか?

なぜ帆布がバッグによく使われるのか、帆布の魅力をお伝えします。
帆布生地の特徴
今さらですが…帆布「はんぷ」と読みます。
帆布は字の通り、もともと船の帆に使われていました。
それくらいとても丈夫な布です。
また、水を通しにくいという特徴もあります。
丈夫で水を通しにくい…まさにバッグにぴったりの生地なんです。
さらに使い込むうちになじんで柔らかくなっていきます。
風合いの変化を楽しむことができるので、愛着のわくものができそうですね。
さらに燃えにくい性質を持っています。
丈夫、水を通しにくい、燃えにくい…

厚みは4号→11号と番号が大きくなるにつれて薄手になります。
布によって糊付けや防水加工がされていたり、織りの機械のよっても風合いが変わります。
お気に入りの帆布生地を探してみてくださいね。
まとめ
- 11号帆布は家庭用ミシンでも縫える
- 糸(30番)と針(16番)は厚手用のものを
- 色移りを防ぐためにも水通しをする
- 水通し後は脱水機にはかけず手絞りで
- 帆布は丈夫で水を通しにくく、燃えにくい生地
帆布を使っての作品作り、頑張ってくださいね!